論点をすり替えても幸せにはなれない

この前の記事でとりあえず自分の気持ちを一旦整理できたので、まだ残している落書きはあるけど、後はゆっくりまとめていこうと思っていたのですが、割と早く書きたいことができてしまった。あまり読まれることのないブログですがこれも私の気持ちの整理のために。(自分でもビックリするほど長いです

 

 

ガーッと書いて1日寝かせたら気持ちが落ち着いたので、全部書いた後の今の思いを最初に。

 

色々ショックなことが続いて、自分や知り合いや悲しんでいる人を見て理不尽な気持ちになることはわかります。気持ちが弱っているからこそ、自分の中に生まれた暗い影を言葉にすることもできず、イライラすることも容易に想像できるし私もよくある。だからそういう暗い部分を正当化した言葉や文章に出会うと「そうそう、そうだよね、みんな感じてるよね」「私だけがこっそり思ってるんじゃなかった」と思わず飛びついて共感をつぶやいてしまう。

「そういうのを見た嵐さんが悲しむよ」とは言わない。そういう誰かのために抑え込むのではなく、自分のために。

純粋にカワイイ、カッコいい、好きだ、同じ時代にいて出会えて良かった、ファン仲間ができて友達の輪が広がって嬉しい、そんな気持ちを暗い影に支配されず取り戻して、もう2年もない休止前まで自分に水をあげて欲しい、嵐から光をもらってほしいという思いが今は強いです。

 

 

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「多名義を黙認して私服を肥やしていたのは事務所。なのに今回の嵐ツアーでは申し込み後、当落直前に本人確認を必ずすると言ってきたことに腹がたつ」

といった感じの言葉やブログを目にするのですが、それの共感者がツイッターでもブログ内でも多かったことに正直驚きました。

きっと共感している人は多名義を持っている人がほとんどだと思うのですが違ったらごめんなさい。あまりにも個人的に矛盾がありすぎたので、私の感じた今までの矛盾についてあげてみます。

 

 

・事務所側が事前に「本人を確認できるものを持参してください」と毎回アナウンスしてるけれど、実際は本人確認をした話を聞いたことないから、多名義や譲り受けは黙認されていると思うのは当然。

 

なぜでしょう。事前にちゃんといつも通りアナウンスしてるんですよね。

確かに今まで実際にはしなかったという事実について、ジャニーズ事務所側の手抜きと思うのは自由です。だけど、アナウンスしている以上「許してるわけではない」ですよね。強引なことを言えば事前にそう言っているのだから例えばあるコンサートで当日黙って抜き打ちされても本当は文句言えなくないですか。

それを前もって、「今回は実際に確認やるから、前から言ってたけど必ず証明できるものを持って来てね」って念を押してる。

ダメなものはダメだということをこの20周年ツアーを機に言ってきた、いつかそうしなければキリがないと思ってのことでしょう。今までだって転売等々事務所で分かったもの、報告を受けたものは番号出してましたよね。多名義はなかったかもしれないけれどそれで事務所が全て悪というのは、本人確認までしなければ私たちは守る気がないですから、と言ってるように私には聞こえます。

 

実際にライブに行っている人たちが「今までの事務所がちょっと緩かったんじゃないの?」と言うのは、目の当たりにして腹の立つこともあってそう思うのならそうだろうと理解します。別に全て事務所は悪くないとかも思ってないので。これから改善すべきことも色々あるでしょう。

 

そういう意味で話はちょっと逸れますが、

今回違法チケットや譲渡のツイートに対してファンがものすごく反応して撲滅を目指している行動は素晴らしかったです。私も協力しようと思ったら転売サイトの方はすっかり綺麗になってたのに感動しました。企業だけではイタチごっこ、一例が報道されても法の網を潜られて減る様子が見られないことも、ファンと企業がタッグを組めば、もしかしたらファンにもアーティストにとっても本当にいい環境って作れるんじゃないかと感じた瞬間でした。今でもツイッターの方は見つければ協力しなきゃ!と報告してます。強いファンの結束を見たおかげです。ありがとう。(矛盾についてなのにここに書くのも変だけど)

 

 

・事務所側が私腹を肥やすために多名義を黙認しファンを利用しておいて、今回だけ本人確認すると当落直前に正義面してきたことが許せない。

 

どうしてもコンサートに行きたいファンが多名義を増やすのを事務所は黙認した。そこまでは(私は納得してないけど)まあ聞いておきましょう。でもそれは逆も然りではないですか。事務所が何も言わないことをいいことに、名義をどんどん増やしていったんですよね。事務所の強く出ない態度(実際に行動に出ず規約のアナウンスのみの態度)を利用したのは一部のファンの方ではないですか。それをなぜ突然自分のことを棚に上げて事務所を非難できるのかがわからない。完全に論点のすり替えです。

同じ事象でどっちの言い方もできる状況、でも全ての感情論を取っ払って判断したら規定を犯した人の方が悪く、企業側の方が正しいはずです。

極論を言えば多名義であるかどうかなんて入会登録だけでは判別できませんよね。そして前もって「よくない」とは言われてることですよね。それを「だって今まで実際には確認できるもの持ってこいと言いながら本人確認しなかったじゃないか」って、まるで先生が怒らないことをいいことに授業中様子を伺いながら好き勝手してたけど、悪ノリしすぎて怒られたら「今までは怒らなかったくせに」と逆ギレする子どもと一緒です。

 

 

・事前のアナウンスや記載が今まで通りなのに突然本人確認必ずしますって、それなら申し込み前にもっと大きな声で告知するべき。

 

大きな声なら効力があって普通の利用規約は紙くずなんですか。

例えばクレジット契約するとちっちゃい文字が膨大に羅列してある利用規約もらいますよね。あれ隅から隅まで読んでますか。ネットの会員登録の前に規約の同意文書にチェックするよね。あの文書全部読んでますか。

読んでなくても同意すればそれに違反したらアウトなんです。 申し込むということは同意したということでしょう。それを声が小さいから今まで通り黙認されてると思うに決まってるって自分の行為の正当化でしかありません。

声が小さいと言いますが、何より嵐本人が今回のライブツアー中にand moreの自分たちの思いをきちんと「大々的に告知」しましたよね。「今まで何年もコンサートに当たらなかった人にも来て欲しい」と。それによってまず申し込みは同行も含めて会員のみと条件が厳しくなりました。そこに嵐と事務所の本気は感じられませんでしたか。それとも感じないフリでしょうか。

その後申し込み前に活動休止を発表したことで、「出来るだけ多くのファンに来て欲しい」気持ちはさらに強くファンに伝わったと思うんだけど気づかなかった?本当に?

 

 

・会員費4000円払って来るのは年4回の(ペラペラな)会報だけ。それよりライブの優先権のために払ってる人が多い。ライブに行けるかもしれないというエサで事務所が会費を貪りとっている。

 

確実にライブに入りたいから、多ステしたいから多名義で何万も払っている人にとっては、どの名義にも同じ会報が来るのだから会報も紙くずなんでしょう。でもそういう人には自分の名義一つで会報や会員向け動画や今回のようなアニバーサリー会員向けコンテンツを見せてもらえるワクワク感や特別感はわからないでしょうね。それとも4000円だけ払っている人たちでも共感する人いるのかなファンクラブって本来は応援のために入るものだと思っているんですけどね。コンサートとかしないアーティストでもあるんじゃないですか、ファンクラブって。

 

勘違いして欲しくないんですけど会員になる理由がライブ優先権が第一目的はおかしい、という話ではありません。ただ必ずライブに行ける権利ではないからそれを理解して会報や会員限定コンテンツも楽しんでいる人、それで普通です。おかしくないですかというのはそれを多名義の言い訳、正当化につなげることです。

 

「ライブに行けるかもしれない」が曖昧で、甘い汁でファンを入会させてるというなら、それこそじゃあどうしたら納得のいくファンクラブなのかそれこそ知りたい。会場側の規定でもない限り、チケット販売はほぼ会員限定で行なっているということが精一杯の優先権で、それ以上にどうしろと。

 

 

・多ステや当選確率をあげるために多名義にする人が増えて当たりにくくなったのは事務所が黙認してたから。

 

だから逆も同じでしょう。(上に書いたことなので繰り返しませんが)

コアなファンはCDの売上枚数見ればわかるってのありましたが、CD買っているのが全部会員ではないし、会員の中でも全員ライブ申し込むわけじゃない。一つ名義をみんなで守ればきっとみんなライブ行けますよね。

一つの名義だけど今までほとんど当たっていない。今回も当たらなかったのは事務所のせいだ、事務所が信じられないという声も聞きますが、なんで事務所だけを非難するのかわからない。当たらないのは多名義作っている人たちや転売目的の人たちのせいです。

高額転売はNOの活動に事務所は賛同の意を示して来ました。その手段が生温いというならそういう意見もあるだろうなと認めますが、だから多名義も多ステもしょうがないとそれは事務所のせいだからというのは疑問です。譲っても事務所とそれをいいように利用した人たちのせいじゃないのかな。

 

 

・ライブに保険証も免許証も不安だから持っていかない。

 

→なんの宣言かわからないけど…それは事前に本人証明の何かを持参してくださいというアナウンスは今まで無視してたのですか。(これもそれまでの話と被るので、ここでは言いませんけど)

 

 

・申し込み直前に休止を発表して突然会員が増えて前から会員だった人がいけないのはおかしい。

 

これは気持ちはわからないこともないです。たしかに増えた会員の中には営利目的や、休止前にちょっとどんなのか観てやろう的な人もいるだろうと思います。

でも今まで同行が必ず会員じゃなくても良かった、4人まで良かったわけで。

例えば家族4人一つの名義で行ってた人が次も家族で行こうと思ったら、3つ名義を増やさなければいけなくなります。でも活動休止と聞いて、やっぱり家族で行きたいねとなれば頑張る人もいるんじゃないかな。またずっとファンだったけどまだ会員になるのを許してくれなかった子が親に今年だけでもとお願いして会員になった、そんな健気な子たちもそれなりにいたと想像するんですよね。

他にも簡単に5大都市には行けないから、または周りに一緒に行ってくれる友達がいないからライブはもともと諦めていた人。会員じゃなければファンじゃないという人がいるかもしれないけど、その分他の人たちと同じようにCDも映像もショップでグッズも買ってた人。結構いると思いますよ。その人たちが勇気を持ってライブ行きたいから会員になったらダメですか。それこそ今までライブに行きたいから会員になった人たちと動機が同じで、何も悪いことじゃない(多名義にするためじゃなければ)と思うんだけどな。

 

 

・まだブレイクしていなかった嵐に、空席を見せないよう何度もツアーに行ったりして支えたのは昔からのファンだ。今回新規がいっぱい(ツイッター報告を信じたら。それでも1万人も2万人も報告しているわけじゃないよ)当選することが裏切りだ。

 

すごく愛情を持って支えてこられたことには頭が下がります。売れて欲しかったんですよね。願いが叶って嬉しかったですよね。(そういう献身的な気持ちには素直に敬意を示したい)

でも売れたということは新しい多くのファンを獲得したということです。新しい人たちの多くは、今までをバックアップすることはできなかったけどこれからを支えてくれる人たちです。もちろん古くからの人もこれからも支えるでしょうが、ファンが増えていったとき、「ファンになってくれてありがとう、ファンが増えて嬉しい」と思ったのではないですか。その人たちを当時から「私たちの方が昔からいるんだから生意気なことはしないで」と思っていたのでしょうか。そうではないと信じたい。

そこまで思いやらなければいけないのかと言われたら、気持ち的になんだかなあと思うのは止められないし、会員歴の長さを考えれば責めるほどの気持ちはないです。そう思う気持ちもわかるよって。

でもだからこそ嵐は休止発表前、「え、もう周年ライブやるの?早くない?」って時期にいつも通りのやり方で今までのファンとのライブしましたよね。それからの年が明けて休止活動前のand moreです。基本的に同じ路線でのライブと潤くんも言っていました。

発表前と発表後に周年ライブを分けた。そこにちゃんと意味があると思います。

 

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色々たくさん並べてしまいました。

キレイごとだという人はいるでしょう。キレイごとかもしれない。でも本当にみんなそう思えば実現可能なこともあるかもしれない。

逆に「キレイごとを言ったところでみんな守るはずがない。みんなやってるから私もやるしかないのだ」というのは悪循環でしかなく、自分に対してもただの言い訳でしかない。結局他者に泥をかけて自分はキレイなままでいようとする。そんな自分を許してしまっている状況を今一度ちょっと振り返ってみませんか。

 

 

少しでもわかってもらえたらとキツいことも書きましたが思いは冒頭の通りです。心の闇に振り回されずちょっと初心にかえって、これからを楽しんでほしいなと、そう願っています。