この道をまっすぐ歩く

今回の会見やコメントで、大野さんの発言が発端であると明言しました。

そしてこの会見で表面化されたのは6月から翌年2月までグループ内で話し合いを続けて、さらに6月まで事務所も交えて話し合いを重ねたこと、そして発表がこの1月の終わりであったこと。

 

そこから見えてきたこと。

 

 

 

一般やビジネス系記事などで、会見で誰が発端だったのかということを隠さず話したことについて、共通して褒める論調で書かれているけれど。

それ、個人的にはそんなに取り上げるとこ?という気持ち、あります。政治や企業の世界ばかり見て「戦法」という視点であの会見をその道のプロが見ると、その判断を英断と感じるほど他のケースでは微妙な部分なんですかね。

 

私たちファンから見れば、大野さんの性格で自分発信であることをうやむやにして平気でいられることがありえないんですけど、という感じです(ですよね。)

 

 

 

 

5人誰からともなく」などという話になれば、大野さんは会見でなんの役を振られるでしょうか。「リーダーとしてはどんな考えか」とか?

 

自分がきっかけなのにそんな質問をかけられて、飄々と淡々と答える大野さんって想像できますか。もっと言えば今回の経緯の説明役がリーダーとして当てられたら、自分が発端であるのに、まるっきり実際のことと違う理由を説明するその役を平然と大野さんできると思いますか。

 

そりゃうまい役者かもしれないけど、架空のドラマの主人公じゃなく、ノンフィクションの本人役です。

 

ムリです(断言)。

 

それができるのは人を欺くことに痛みを感じない、平気で嘘がつける人です。みんなそんな人じゃないし、痛みを感じたら今度こそそれは精神的に活動休止では収まらないのでは。

 

見方を変えて、戦略的にもそこをうやむやにしちゃうと、ファンもファンじゃないやじうまも、もちろんマスコミも絶対「犯人探し」しますよね。漏れなかったら漏れない分憶測でそれらしいことを誇張して書いて疑心暗鬼にさせたり、自称関係者が出てきてまるで事実のようにスクープになりそうな嘘を語らせますよね。それを目にしたファンが鵜呑みにしたり怒ったりでトラブル絶対起きそうだし、記事からでなくても、その時それ以前「表情が暗かった」「発言がネガティブだった」「個人仕事をする気がなかった」などと推理する素人分析者が出てきて、持論を信じ込んで吹聴する愚かなファンも湧いてきますよね。

ちょっと考えれば、いや考えなくてもわかること。

 

ライブもする、冠バラエティが毎週2回以上ある、2年間うやむやや嘘の線で発言、行動し切れる人なんているの?という話です。

 

 

 

 

 

嵐のメンバーはみんな知ってると思います。自分たちがうやむやな発言、何かを隠していると疑われる発言を一つでもしたら、ファンは自分たちの全ての発言を疑うようになることを。

 

なので経緯も考えもモゴモゴ言わない。明瞭に断言する、わからないことはわからないという、言う必要がないこと以外で隠し事はしない、嘘は言わない。

 

でなければ会見とそれ以前、またそれ以後の発言とのブレ生じる危険性があるから。ちょっとでもファンの誰かがそれに気づけば、音波の速さで拡散されますもんね。(そういう意味ではファンは何より怖いぞ!)このへんすごく徹底したんじゃないかと思います。

 

 

 

例えばこの半年頻繁に語られたメンバー同士のプライベート話とか。あの辺からすでに会見のシナリオ作りは始まっていたと私は思うのだけれど。

 

だってね、食事に行くのはツアーの時くらいでお互いのプライベートに踏み込みすぎない方がよしとしてきたグループが、なぜかある日突然「みんなで松潤ちに行ってなんちゃらビーフのお土産もらった」、「翔さんの家にみんなで集まった」、相葉くんが「翔ちゃんと食事に行った」、ニノが「大野さんが奢ってくれて帰り際にボソッと金額言った」などなど。

グループ間で食事に行ってる話がいっぱい語られだして「え?どしたの?そんなグループだったっけ?なんか突然プライベートまでどんどん踏み込んで仲良くなってない?」と思った人は少なくないのでは。

 

私にとってあの会見は、その種明かしを改めてされて「あの時のあれが」といくつもの点が一本の線として繋がったと思った瞬間でした。

 

ライブの話はもれ聞こえる話だけではあるけど、みんながお互いを本当に優しい、嵐で良かったと、嵐でいる価値観みたいなものを言い続ける。これも今回の会見と見事につながっている。

 

 

 

 

つまりあの会見で「実は」と明かされたのはただ一点、「これからの活動について何度も話し合いを続けて、半年前には答えが出ていた」ということだけ。

 

 

内容だけ伏せてほかのことは包み隠さず番組やコメントでほとんど話してるからわかるよね、というスタンス。活動休止とメンバーと事務所で決定した後だろうあたりの5人やメンバートークは、嵐が公私ともによく一緒にいて、仲の良さ満載ということが伺えるコメントばかりだったなあと今更のように振り返ってしまう。

 

そうやって嵐が「4人で続ける」「解散する」「休止する」その他諸々いろんな選択肢を1年かけて考えて、行ったり来たりしながら最終的に決めた結論をさらに半年かけて色々準備して、ファンに発信して、そして発表に至ったわけです。

 

なのに4人でも嵐でいいとか事務所から出てソロで勝負できるとか、ファンがそんな2週間や3週間で導き出した答えをなんで突きつけられるのか。

 

重みが全然違う。

それを理解できなければいつまでも自分の叶えて欲しいおねだりを肥大化させて、欲望のままに嵐を、自分と同じ一度しかない人生を生きている人間を、好き放題振り回すモンスターなんだよなあーーー!(あ、ちょっと感情的に

 

 

 

5人それぞれの落とし所を、5角形の中心を決めたとのことです。

でもそれ意外に、そうでなくても活動休止という辛い決定を伝えなければならなかったファンのみんなに対して、さらなる不安や疑心暗鬼になる気持ちを増やしたくないというメンバーみんなの優しい気持ちを受け取ったと感じています。

 

 

 

少しくらい迷ってもしょうがない。でもこれからも嵐はファンのために点を線につなげたその先に曲がったりはみ出したりすることのない線を描き、目印を置き続けてくれるはず。だから迷ってもまたその目印を見つけて、みんなで一緒にその線を明るくて広い道にしていけてらいいなあ。

 

 

 

そんなこれからを願っています。